2006.2.12
12月から寒い日が続いていてしばらく庭仕事から遠ざかっていましたが、今日乍那の剪定をしました。
剪定と言ってもまだ二年生ですから、今シーズンの結果母枝となる枝を2本切っただけです。
切り落とした枝を春に挿し木するため穴を掘って埋めておきました。
2006.2.18
今日ふとした事から、去年挿し木して室内に取り込んでいたロザキの芽がほころんでいるのを見つけました。10mm位になっています。
たぶん冬越しは屋外でも大丈夫だと思っていたのですが、まだ幼木だし念のため正月に部屋の隅っこに取り込んでいました。落葉樹で水分の蒸散が少ないのか鉢土が乾燥することはなく、水遣りは取り込み後1回きりしかしていません。
2006.3.4
外はまだ寒いのにロザキの芽がだんだん大きくなって開いてしまいました。こんなに早く展葉して大丈夫なのか心配しているのですが。
もう1年、鉢のまま育てる予定なのであまり大きくしたくなく、剪定はしていません。
2006.3.26
例年の事ですが、北日本では暖かくなり始めると強風が吹き荒れる日が多くなります。雨を降らせた低気圧が通り過ぎて天候が回復すると、その低気圧がオホーツク海方面へ猛烈に発達しながら進んでいくためです。こんな強風が二日程続いたらそこら中に風で飛ばされてきたゴミの溜まり場ができます。
ロザキの新梢がどんどん伸びています。
外のブドウは未だ変化がありません。今日、石灰硫黄合剤を塗って、施肥を済ませました。
2006.4.16
そろそろソメイヨシノの蕾も膨らもうかというこの頃ですが、今年はいつまでも寒く、最高気温が10度を下まわる日が多くあります。
屋外のブドウが樹液を流し始めました。
2006.4.23
やっと屋外のブドウの芽が膨らむ気配となりました。
昨日快晴で久し振りに暖かくなり、家の中に取り込んであった鉢物も外へ運び出し、5ヶ月ぶりに陽の光に当てることとなりました。
今日、貰われていくキャンベルアーリーを掘り起こしました。苗木を買って植えてから、もう10年以上になると思います。2cm位の太さの根が数本伸びていましたが、全て切断して小さくしました。
やっと最近コツが分かってきたところだったのですが、誰も食べてくれなくて。懐かしい味なのですが。
2006.5.13
連休で暫く放置状態でしたが、やっと芽が伸び始めました。写真は5月7日の様子ですが、この時点ではまだ花蕾が確認できませんでした。左がノースレッド、右が乍那。
現在はやっと展葉が始まったというところです。しかし相変わらず寒い日が続いていて、朝晩はまだ暖房が必要な状態です。伸びもゆっくりです。その後ノースレッドの花蕾は確認できるようになりました。
スチューベンはまだ葉が開いていません。
2006.5.20
やっと春らしい天候になり蕾が出揃いました。左からノースレッド、乍那、スチューベン。成長途上ですが、ノースレッドと乍那が20~30mmで、スチューベンは10mm位。
今シーズンはどんなブドウが収穫できるのか、今が一番楽しい時期です。
2006.6.10
きのうの大雨であちらこちらで新梢が折れたり乱れたりしたので、誘引・巻きひげ取り・敵花房・芽欠き・摘心の作業を行いました。
ノースレッドと乍那の花房は約100mm、スチューベンは約50mmに成りました。
去年結果過多だったスチューベンは大幅に剪定した結果棒仕立て状態になっています。
これまで摘粒が必要な大粒品種を作ったことがないので、乍那の摘蕾・摘粒は試行錯誤しながらに成りそうです。
左からノースレッド、スチューベンと乍那の花房。
2006.6.17
1週間ぶりにやっと陽がさしました。快晴です。こんな青空は久しく見ていません。しかし明日はもう雨の予報。
ノースレッドが満開で、青臭い匂いを発しています。乍那・スチューベンの開花はもう少し後になりそうです。
今日はやや樹勢が強いノースレッドの摘心・巻きひげ取り、雨で乱れた新梢の誘引等が主な作業です。
2006.6.18
昨日やっと晴れ間が出たと思ったらもう今日はどんより本曇り。全く陽射しが無く最高気温は17℃。 この時期ここ仙台辺りは最高気温が日本で一番低い日が結構あります。2006.7.1
ここ3~4日、やっと夏らしい天気になっています。30℃を超える日も時々あります。
3種類とも開花を終え小さな果粒が着いています。ノースレッドが約8mm、スチューベンが約5mm、乍那が約2~3mmと成っています。
乍那の開花は茶色く腐ってしまう蕾がほとんど無く
きれいな開花でした。
左がノースレッドの幼果房。右が開花を終えたばかりの乍那の幼果房。
2006.7.8
毎日本曇りです。
3種類とも果粒が少しづつ大きくなっています。左はノースレッド。
乍那は右画像のような状態ですが、いよいよこれから房の形を整えるという未経験の作業になります。
2006.7.15
毎日雨か本曇りです。この時期、陽が射すのは平均4~5日に一日。
ノースレッドの果粒は約12mm、スチューベンは10mm、乍那は8mmといったところです。
左は久し振りにスチューベンの写真。
2006.7.29
相変わらず雨ばかり降っています。7月に入ってから今までで陽が射した日は5日だけ。最高気温も22~23℃位。湿度だけが高い毎日です。
ノースレッドは樹勢が強く葉ばかり茂り、果粒の成長はすでに止まっています。スチューベンも一人前の大きさになり1週間位前で果粒の成長は終わりました。乍那は盛んに大きくなっている最中です。スチューベンと乍那の樹勢は理想的で、新梢の伸びが止まっているか、わずかばかり伸びているかという程度です。
三種類とも赤味は未だ現れていません。写真は濃い緑からやや黄色味がかってきた乍那。
2006.8.5
8月2日にやっと梅雨が明けました。4日は今年二回目の30℃超と成りました。
乍那に飛び玉が現れました。果粒の成長は止まったようです。キャンベル大に成っています。2年目はこんなものでしょうか。
スチューベンもやや黄色く成ってきたようです。
乍那とスチューベンにマグネシウム欠乏症が現れているので、にがりの500倍液を葉面散布しました。リン酸の吸収力を上げなければ旨くなりません。
鉢植えにしていたロザキ苗を今日露地に定植しました。
2006.8.13
梅雨明け後、日に日に着色が進んでいます。
乍那の果粒はまだ少しづつ大きくなっているようです。
ノースレッドも数日前から飛び玉が現れ、徐々に着色が進んでいますが、今日今年初めて鳥の食害にあいました。鳥は乍那よりノースレッドの方がお気に入りのようです。
スチューベン未だ赤味が現れません。
昨日、植原葡萄研究所からカタログが送られてきました。見ているだけでついつい欲しくなってくるのですが、我が家の庭では別の樹を抜かない限り場所がありません。
左は乍那で、右がノースレッド。
2006.8.20
2日に梅雨が明けてからしばらく良い天気が続いていましたが、お盆休みに入るや否や台風の影響なのか毎日曇りか雨で、陽が射しません。しかし着色は進んでいて、鮮やかな赤を通り越して紫味が強くなってきました。
一度止まったかに見えた果粒の成長も少しづつですが続いています。果皮はいかにも裂果しそうな薄さです。
スチューベンにうっすら赤味が現れました。
2006.8.27
ここ1週間良い天候が続いています。週後半からは湿度の低い爽やかな晴天で、夜はエアコンいらずです。乍那はますます黒くなり収穫頃には真っ黒に成るのではと思っています。西南暖地と違いここらでは、糖度は上がりませんが、着色だけは充分進みます。
乍那を数粒試食してみましたがもう少しというところです。味はスチューベンとそっくりで、少し上品で爽やかにした感じ。スチューベンの遺伝子が入っているのではと思っています。果皮は薄く皮ごと食べられますが、口中に残ってしまいます。バラディーほど薄くはありません。果汁は多くジューシーです。肉質は崩解性。
果粒の大きさは、キャンベル、ネオマスカットよりは大きく、ロザキ程度。
上の画像は8月5日の画像と同じ房です。
2006.9.2
雨も少なく、28℃前後の比較的過ごしやすい天候が続いています。朝晩は秋らしくなりました。この辺りでは一年中で一番良い時期かもしれません。こんな天候なら1年中夏がいい夏好き人間です。
このところ食べ頃が近づいてきたブドウを横取りしにやって来る鳥との知恵比べが続いています。初めて被害を受けた直後に防鳥網を掛けましたが、網の隙間を見つけて食べていくこともあります。先日はドンくさいヒヨドリが昼まで網にひっかかってもがいているのを見つけましたが放してやりました。
乍那を1房試食しましたが、巨峰のようなラブラスカ香やどぎつい甘さは無く、さっぱりしています。崩解性の肉質も好評です。
2006.9.9
ここ数日、ぐずついた天気が続いています。ほとんど陽射しがありません。
乍那の収穫を終え、ノースレッドの完熟を待っているところです。スチューベンの着色も終わりかけています。
黒い品種ばかり作っていると、高級感のある白色品種がほしくなってきます。ロザキを挿木して育成中ですが、早く結実するくらいに成ってほしいものです。
写真はスチューベン。
2006.9.16
ここ1週間、ほぼ雨に降られ続けたため、庭に出る機会が少なくなっています。夏は8月の一ヶ月間だけでした。
早熟の乍那の収穫を終えると、あとはブドウスズメの芋虫取りなど、楽しくない作業ばかり。栽培気力が急激に失せていきます。
写真は鉢で栽培していた挿木苗を、8月に地に降ろしたロザキ。盛んに成長しています。
2006.9.30
このところ比較的晴れた日が多いのですが、気温が下がってしまいスチューベンの成熟が進みません。日照不足の上やはり結果量が多いのかな?
収穫を終えた乍那は、収穫直後お礼肥えとして尿素の葉面散布をして、現在は葉を健康に保つため、害虫を取ったり病気が出ていないか観察するくらいの作業です。
写真はスチューベン。
2006.10.15
もう涼しいを通り越して朝晩は寒いくらいです。スチューベンの数房だけが残っていますが、そのうち2房を収穫しました。果房重250gと275g。果房長はノギスで測った訳ではないからおおよそですが160mmと180mmで、まあまあの出来でした。甘味を心配していたのですが予想以上に出ていました。
先日の暴風雨で、定植したロザキに病気が一挙に広がったのでベンレートを散布しました。やはり雨除けがないと少しの油断ですぐ病菌が広がるようです。
乍那は相変わらずブドウスズメの芋虫取りです。
写真は収穫前後のスチューベン。
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