ブドウ栽培用語集

秋伸び あきのび
秋になっても新梢の伸びが止まらず、副梢が多発し新梢長が3m以上になる様子。
ヴェレーゾン Veraison
フランス語。硬核期とも言う。果粒が成熟し軟化・着色・酸の減少・糖の増加等が始まる時期。
腋芽 えきが
枝の先端ではなく葉のつけ根にできる芽。脇芽(わきめ)。主枝を太らせたいときは摘んで、反対に枝数を増やしたいときは主枝を切り詰めて腋芽を残す。
塊状 かいじょう
ブドウの果肉質を現す用語。米国系品種に多く柔らかく噛み切れない果肉。⇔崩解性
花冠 かかん
花びら全体を指す言葉。ブドウの花冠は特殊な形でキャップ状をしています。この花冠がはじけ飛んで開花となる。
垣根仕立て かきねじたて
ブドウの仕立て方の1種。
主枝を地面と水平に伸ばしそこから新梢を上部に向け伸ばす仕立て方。この方法は短梢剪定となる。
また前年垂直に伸びた枝を1〜2本だけ残し、その枝を樹液が動き出す春に水平に曲げ、そこから新梢を上部に向け伸ばす方法もある。この方法は中・長梢剪定となる。
果軸 かじく
房の中心にある軸。
花穂 かすい
穂状に着く蕾・花。
果房 かぼう
顆粒の集まり。房状の果実。
花房 かぼう
花蕾の集まり。
花蕾 からい
蕾のこと。
果粒 かりゅう
ブドウの粒。
岐肩 きけん
房の肩の部分。開花前に切り取る。
結果過多 けっかかた
木に見合った結果数より多く結実させること。
結果母枝 けっかぼし
前年に伸びた枝。今年新梢が伸びる枝。
黒痘病 こくとうびょう
胞子で広がる病気。 葉,果実,新梢,巻ひげなどに黒い班点が現れる。雨のしぶきで広がる。この胞子は気温が20度を超えると活動を止めるので、最低気温が20度を越える真夏は発病が止む。
散光品種 さんこうひんしゅ
成熟期に半日陰程度の日照が必要な品種。⇔直光品種
支梗 しこう
果軸から分かれた軸。
熟期 じゅくき
果実が熟す時期。
主枝 しゅし
主幹から伸びた枝。
樹勢 じゅせい
樹の成長し広がる強さ。品種によってほぼ決まっていて、弱い品種は短梢剪定向きで、強い品種は長梢剪定に向く。
真珠腺 しんじゅせん
葉や新梢からの直径1〜2mmの分泌物。一見虫の卵のように見える。順調に成長している樹ほど多い。
新梢 しんしょう
今年伸びた枝
積算温度 せきさんおんど
ある期間の日平均気温を合計した温度。
ブドウの場合は開花から収穫までの合計温度で表示する事が多い。
脱粒 だつりゅう
果粒がこぼれ落ちること。
短梢剪定 たんしょうせんてい
前年伸びた枝の基部から1〜2芽残す剪定方法。⇔長梢剪定
長梢剪定 ちょうしょうせんてい
前年伸びた枝の基部から7〜10芽残す剪定方法。⇔短梢剪定
直光品種 ちょっこうひんしゅ
成熟期に充分な日照が必要な品種。⇔散光品種
摘芯 てきしん
実止まりを良くするため、あるいは新梢の充実を図るため新梢の先端を切って伸びを止めること。
摘房 てきぼう
房を切り取り、木全体の房数を調整すること。開花前に行う場合(敵花房)と、開花・結実後に行う場合がある。
摘蕾 てきらい
蕾の段階で主に果粒重増大を目的として蕾を切り取ること。
摘粒 てきりゅう
結実後、裂果防止や果粒重増大のために果粒を切り取り密度を粗くすること。摘果粒。
展葉 てんよう
新芽が開き葉になること。
登熟 とうじゅく
新梢が成熟するにつれ、緑色から褐色に変わること。
徒長枝 とちょうし
窒素肥料の効き過ぎなどで適当な長さ以上に伸びた新梢。
眠り病 ねむりびょう
前年の結果量が多いと樹勢を消耗してしまい、翌年春、芽が出なかったり、枯れ込みが起こったりする現象。
花振い はなぶるい
開花しても実が止まらない様子。
副梢 ふくしょう
葉のつけ根にできた脇芽が伸びた蔓
萌芽 ほうが
芽が出て成育が始まること。
崩解性 ほうかいせい
ブドウの果肉質を現す用語。欧州系品種に多く硬くしまっていて噛み切れる果肉。⇔塊状
棒仕立て ぼうじたて
棚や垣根を設置せず、主幹から出た結果母枝に新梢を出し結実させる仕立て方。
マスカット香 ますかっとこう
紀元前からの品種「マスカット オブ アレキサンドリア」に備わった麝香の香り。
芽かき めかき
養分を分散させないため、新芽をかき取る事。2〜3回に分けて行う。古づるからの芽・混み合った芽等を樹勢に応じてかき取る。
誘引 ゆういん
新梢を棚や針金・支柱等にまんべんなく重ならないように固定すること。
葉腋 ようえき
葉柄の茎にくっついている部分
葉柄 ようへい
葉と茎をつなぐ柄の部分
裂果 れっか
熟期に達した頃、果粒が割れること。

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